読書量を増やすには、読む速度と読む時間のどちらかを変えるのが近道です。
こんなお悩みありませんか?
- 読みたい本はあるのに積読ばかり増えていく
- 通勤中はスマホを眺めるだけで終わってしまう
- 月に何冊読めれば普通なのかが分からない
忙しい毎日の中で読書時間をひねり出すのは、気合いだけではなかなか続かないですよね。
読書量を増やすにはどうすればいいのかを調査した結果、以下のとおりでした。
- 読書量は読む速度と読む時間の掛け算
- 社会人の平均は1か月に2冊ほど
- 1日10分の積み重ねでも月1冊は超える
ここからは冊数の目安や時間の作り方について、さらに詳しくご紹介します。
無料で試せる期間が用意されているサービスもあるので、気軽に始めてみるのがおすすめです^^
読書量を増やすには2つの入口だけ
ここでは読書量という数字が何で決まっているのか、その仕組みから整理していきます。
読む速度と読む時間の掛け算で決まる
読んだ冊数は、読む速度に読んだ時間を掛けた結果でしかありません。
つまり増やす方法は、速く読むか長く読むかの2つしか存在しないことになります。
世の中でよく紹介されている方法も、分解すればこのどちらかに必ず当てはまります。
目次から読むというコツは速度側で、通勤中に読むというコツは時間側の工夫ですね。
この2つを混ぜたまま考えると、自分に足りていないのがどちらなのか見えなくなります。
まずは自分がどちらでつまずいているのかを、はっきりさせるところから始めましょう。
意志の力ではなく仕組みで変える
読書が続かない理由を、やる気や根性の不足だと考えてしまう人はとても多いです。
ただ歯みがきや洗顔のように習慣になったことは、忙しい日でも自然にこなせています。
読書だけが続かないのは、それがまだ習慣の側に入っていないからだと考えられます。
だとすれば直すべきなのは気持ちではなく、本を開くまでの手間のほうになりますよね。
カバンから本を取り出す動作が面倒なら、スマホで開ける形に変えるだけで解決します。
気合いを入れ直すよりも、手間を1つ減らすほうがはるかに効果が長続きします。
まず自分の現在地を数字で知る
今の自分が月に何冊読んでいるのかを、正確に言える人は意外と少ないものです。
増やしたいと思っているのに、出発点の数字を知らないままでは進み具合も測れません。
直近3か月で読み終えた本を数えて、3で割った数を現在地として置いてみてください。
0冊だったとしても落ち込む必要はなく、後で触れるとおりそれが多数派になります。
大事なのは他人と比べることではなく、先月の自分より増えたかどうかという一点です。
社会人の平均は月2冊という現実
目標を決める前に、周りの人が実際にどれくらい読んでいるのかを確認しておきましょう。
6割超が1か月に1冊も読まない
文化庁が2023年度に行った国語に関する世論調査では、1か月に1冊も本を読まない16歳以上の人が62.6パーセントにのぼりました。
つまり読まない人のほうが、日本ではすでに多数派になっているということですね。
月に1冊でも読み切れているなら、その時点で全体の上位4割に入っている計算です。
読めていない自分を責めていた人ほど、この数字は少し気が楽になるかもしれません。
月7冊で上位3%に入る計算
各社の調査を見比べると、社会人が読む冊数はおおむね月に2冊前後へ収束しています。
月に3冊以上を読む人はおよそ2割ほどしかいないという調査結果も出ているようです。
そこから先はさらに人数が減り、月7冊まで届けば上位3パーセントとも言われています。
思っているよりもずっと低い位置に、上位と呼ばれる線が引かれているわけですね。
今が月1冊なら、あと1冊足すだけで平均に並べるという距離感になります。
年間100冊を最初の目標にしない
年間100冊という言葉をSNSで見かけて、そのまま目標にしてしまう人が少なくありません。
ただしこれは月8冊のペースであり、上位3パーセントよりさらに上の水準になります。
月0冊の状態からいきなりそこを狙うと、2週間ほどで息切れするのが自然な流れです。
最初の目標は現在地に1冊だけ足した数にしておくと、達成感が積み上がっていきます。
低すぎると感じる目標のほうが、結果として1年後の冊数は伸びやすくなりますよ。
1日何分で月何冊になるかの早見表
ここでは読書時間を冊数に置き換えて、どれくらいの時間が必要なのかを見ていきます。
ビジネス書1冊はおよそ3時間20分
日本人の読書速度は、1分あたり400字から600字ほどが平均とされています。
一般的なビジネス書や文庫本の分量は、だいたい10万字前後だと言われていますね。
分速500字で計算すると、1冊を読み終えるのに必要な時間は約200分になります。
時間に直すとおよそ3時間20分で、1冊が映画2本分ほどの重さだと分かります。
この数字を基準にすれば、1日の読書時間から月の冊数を逆算できるようになります。
下の表は、毎日続けた場合に1か月でどこまで届くのかをまとめたものです。
| 1日の読書時間 | 1か月の合計 | 読める冊数の目安 |
|---|---|---|
| 10分 | 5時間 | 約1.5冊 |
| 20分 | 10時間 | 約3冊 |
| 30分 | 15時間 | 約4.5冊 |
| 60分 | 30時間 | 約9冊 |
難しい専門書は線を引いたり考え込んだりするので、この目安より時間はかかります。
まずは1日20分を狙うと、平均を超える月3冊の水準に手が届く形になりますね。
1日10分から始めると月1冊を超える
1日10分と聞くと、冊数にはほとんど影響しないように感じる人が多いはずです。
ところが30日続ければ合計5時間となり、1冊半に相当する分量になっています。
月0冊だった人が10分を確保するだけで、いきなり平均の手前まで届く計算ですね。
10分なら歯みがきのあとや電子レンジの待ち時間にも差し込むことができます。
冊数を目標にするより、10分という行動そのものを目標にしたほうが続きやすいです。
通勤の往復30分で月3冊が見えてくる
通勤に片道15分かかっている人は、往復で毎日30分の移動時間を持っています。
週5日の勤務なら1か月で約10時間となり、3冊ぶんの時間がそこに眠っています。
この時間はもともと予定が入っておらず、新しく作り出す必要がないのが利点です。
片道1時間の人であれば、月40時間ほどとなり10冊以上も視野に入ってきます。
読書時間がないと感じている人ほど、まず移動時間の総量を数えてみてください。
スキマ時間を読書時間に変える方法
ここでは眠っている時間を実際に読書へ振り替えるための、具体的な手順を紹介します。
通勤電車では電子書籍が持ち運びに強い
紙の本を持ち歩く手間が消えるだけで、読める場所は一気に広がります。
電子書籍ならスマホひとつで開けるので、荷物が増えることは一切ありません。
混雑した電車の中でも、片手で持てて次のページに進められるのは大きな違いですね。
数冊を同時に持ち歩けるため、気分に合わない日は別の本へ移ることもできます。
紙のほうが記憶に残るという声もあるので、集中したい本だけ紙にする形もありです。
昼休みと就寝前を15分で区切る
まとまった時間を確保しようとすると、いつまでたっても始められなくなります。
15分という短い枠に区切ってしまえば、日常のどこかには必ず居場所が見つかります。
差し込みやすいのは、すでに毎日必ず発生している行動のあとの時間帯です。
- 昼食を食べ終えたあとの休憩時間
- 入浴を済ませて布団に入るまで
- 朝いちばんにコーヒーを入れた直後
就寝前は画面の明るさが気になるので、紙の本や電子ペーパー端末が向いています。
場所と行動を結び付けて固定する
この椅子に座ったら本を読むと決めておくと、場所そのものが合図として働きます。
毎回どこで読むかを考えているうちは、その判断自体が小さな負担になっています。
同じ場所に本を置いておけば、探す手間も消えて開くまでの動作が短くなりますね。
スマホを別の部屋に置いておくと、途中で通知に気を取られることも減らせます。
積読が増えるときは冊数を絞る
買った本が積み上がっていくと、読む前から気持ちが重くなってしまいがちです。
手元に置く本を2冊までに決めておくと、選ぶ迷いが消えて次の1冊に進めます。
読み終えてから次を買うという順番にすると、積読そのものが発生しなくなります。
積読の解消法についてはこちらでも詳しくまとめていますので参考にしてみてください^^
耳が空いている時間を棚卸しする
ここでは目と手が使えない時間を、読書に変えるという考え方について解説します。
家事や運動の時間が狙い目になる
目と手がふさがっていても耳が空いている時間は、1日の中に驚くほど残っています。
皿洗いや洗濯物たたみ、掃除機がけはどれも耳を使わずにこなせる作業ですね。
散歩やランニング、筋トレの時間も同じように耳だけが空いた状態になります。
この時間はページを開けないので、これまで読書とは無縁の枠に置かれていました。
朗読された音声で本を聴くオーディオブックなら、そこを読書時間に変換できます。
1日の家事が1時間なら、それだけで月30時間ぶんの読書時間が新しく生まれます。
倍速再生で同じ時間の密度を上げる
朗読の速度は再生アプリ側で調整でき、最大3.5倍まで上げられるものもあります。
等速のままだと文字を追うより遅いため、慣れてきたら少しずつ上げるのが基本です。
1.5倍に上げれば、3時間20分の本を2時間ほどで聴き終える計算になりますね。
ただし小説のように情景を味わう本は、速度を上げると印象が薄くなりがちです。
知識を入れる本は速く、物語は等速でというように使い分けるとちょうどよくなります。
運転中でも内容が頭に入る使い方
車通勤の人は、片道の運転時間がそのまま毎日の空き枠になっています。
ただし運転中は前を見る必要があるため、聴き逃しが起きやすいのも事実ですね。
入り組んだ内容の本より、章ごとに話が完結する構成の本のほうが向いています。
聞き逃した場所は後で戻れるので、完璧に聴き取ろうと気負わなくて大丈夫です。
耳だけで楽しむ方法は運転中の過ごし方としても人気なので、こちらもどうぞ^^
読み放題サービスの料金を比べる
ここでは冊数を増やすときに使われる定額サービスの料金と、その違いを整理します。
Kindle Unlimitedは月額980円
電子書籍の読み放題であるKindle Unlimitedは、月額980円で利用できます。
対象の書籍数は拡大が続いており、500万冊規模まで増えたと案内されています。
1冊あたり1500円ほどの本が多いので、月1冊読めば元は取れる水準ですね。
読み放題だと失敗を気にせず開けるため、合わない本を閉じる判断も速くなります。
ただし話題の新刊は対象外のことも多く、読みたい本があるかは事前の確認が必要です。
Audibleは月額1500円で聴き放題
オーディオブックのAudibleは、月額1500円で対象作品が聴き放題になります。
プロのナレーターが読み上げるため、感情や場面の描写が伝わりやすいのが特徴です。
先ほどの耳の時間をそのまま使えるので、他の方法とは増え方の性質が違います。
読み放題より500円ほど高いぶん、確保できる時間の総量が変わってくる形ですね。
目が疲れにくい点も、1日中パソコンを見ている人には見逃せない利点になります。
無料体験の期間で冊数を試す
どちらのサービスも、30日間ほどの無料体験が用意されていることが多いです。
この期間は、自分が実際に何冊読めるのかを測る絶好の機会になってくれます。
体験中の冊数が0のままなら、原因は本ではなく時間の作り方のほうにあります。
キャンペーンの内容は時期によって変わるので、申し込み前に条件を確かめてください。
読む速度を上げる読み方のコツ
ここからは掛け算のもう一方である、読む速度を上げる工夫について見ていきます。
目次とまえがきで地図を作る
読み始める前に目次とまえがきへ目を通すだけで、理解の速さが変わってきます。
まえがきには著者が何を伝えたいのかが、たいてい短くまとめられています。
目次を見れば話の順番が分かるので、いま自分がどこにいるのかを見失いません。
先に地図を持って歩くのと、手ぶらで歩くのとでは進む速さが違うのと同じですね。
この準備にかかるのは5分ほどで、結果として全体の時間はむしろ短くなります。
全部読まずに必要な章だけ拾う
本は最初から最後まで読まなければならない、というルールはどこにもありません。
実用書であれば、自分が知りたい章だけを読んで閉じてしまってもかまいません。
知りたいことが3章にあるなら、そこから読み始めるほうが得るものは多いです。
読み方を本の種類で変えるという考え方も、速度を上げるうえでは効いてきます。
- 実用書は必要な章だけを拾って読む
- 小説は飛ばさず流れのまま読み進める
- 専門書は手を動かしながらゆっくり読む
全部を同じ速さで読もうとしないことが、結果的に冊数を押し上げてくれます。
つまらない本は見切って次に進む
合わない本を我慢して読み続けると、読書そのものが苦行に変わってしまいます。
見切りの目安としては、3割ほど読んで引き込まれなければ十分な判断材料になります。
途中でやめた本も、買った金額ぶんの学びは受け取っていると考えて大丈夫です。
止まっている1冊を抱えている間は、次の本に進めないほうが損失は大きくなります。
数年後に読み返すと刺さることもあるので、本棚に戻しておくだけで十分ですね。
読書が続かない人がつまずく原因
ここでは方法を知っていても続かないときに、どこでつまずいているのかを整理します。
完読しなければという思い込み
最後まで読み切らないといけないという思い込みが、開くまでの心理的な壁を作ります。
3時間の予定を組む気持ちで身構えるから、なかなか手が伸びなくなるわけですね。
1ページだけ読んで閉じてもよいと決めておくと、その壁はあっさり消えてくれます。
実際には読み始めるとそのまま進むことが多く、1ページで終わる日はまれです。
難しい本から始めてしまう
読書を始めようと決めた人ほど、名著や古典から入ろうとする傾向があります。
ところが読み慣れていない状態で難解な文章に入ると、進む速度が極端に落ちます。
1ページに5分かかる本では、いつまでたっても読み終える手応えが得られません。
まずは興味のあるテーマの軽い本を選んで、読み切る感覚を取り戻すのが先です。
読む筋力がついてから、気になっていた1冊に挑むほうが結局は早く着きます。
記録がないと成果が見えない
読んだ本を記録していないと、増えているのかどうかが自分でも分からなくなります。
手応えが見えない努力は、続けるための燃料が切れやすいという弱点があります。
読書用のアプリでもメモ帳でもよいので、題名と読了日だけ残しておきましょう。
3か月ぶんたまると、自分の好きなジャンルの偏りまで見えてくるのが面白いところです。
読書量が増えると起きる変化
最後に、冊数が増えていくと日常のどこが変わるのかについて触れておきます。
語彙が増えて説明が伝わりやすくなる
読書量が多い人ほど語彙や表現の引き出しが増え、文章力も高まりやすいとされています。
普段読まないジャンルに触れると、日常では出会わない言い回しが入ってきます。
ビジネス書ばかりの人が歴史小説を読むと、それだけで語彙の幅が広がるわけですね。
言葉の選択肢が増えると、メールや会議での説明も短く済むようになってきます。
判断の材料が増えて迷いが減る
本から入る知識は、他人が長い時間をかけて整理した結論を借りるようなものです。
判断の材料が増えるほど、初めての場面でも似た事例を思い出せるようになります。
知識どうしがつながると、離れた分野の話題が結び付いて見えてくるのも利点です。
冊数そのものより、こうした変化のほうが読書を続ける理由になっていきます。
読書量を増やすにはどうするかのまとめ
- 読書量は読む速度と読む時間の掛け算
- 社会人の平均は月2冊で月7冊なら上位3%
- 1冊は約3時間20分で1日10分なら月1.5冊
- 家事や通勤の耳の時間は音声で読書に変わる
- 読み放題は月980円で聴き放題は月1500円
今日から10分だけ確保できれば、来月には読み終えた本が手元に残っています。
耳の時間まで使えるようになると、読める冊数はさらに大きく変わってきますよ。
1年後には、読みたかった本が積み上がらない毎日が当たり前になっているはずです。
