【ふるさと納税はずるい?】減収額と返礼品の仕組みやポイント廃止

furusatonouzai-zurui

ふるさと納税がずるいと感じる理由を、公表されている数字から順に確かめていきます。

こんなもやもやを抱えていませんか。

  • 得している人だけがいるように見える
  • やらないと損と言われて焦っている
  • 自分の街の税収が減るのが気になる

制度の説明を読んでも、この引っかかりのほうは解けないままですよね。

もやもやの正体は、得の大きさが納めた税額で決まる仕組みそのものにあります。

ふるさと納税がずるいと言われる点について調査した結果、以下のとおりでした。

  • 税金そのものは安くならない
  • 東京都は1年で2,161億円の減収
  • ポイント付与は2025年10月に禁止

ここからはずるいと感じる理由と、やるかやらないかの決め方をご紹介しますね。

制度は毎年のように見直されているので、判断の材料も新しいほうを見ておくと安心ですよ^^

↓在庫があるかチェック

目次

ふるさと納税がずるいと感じる理由

この章では、引っかかりの正体を3つに分けて言葉にしていきます。

ずるいと感じるのは、同じ自己負担で受け取れるものが人によって違うからです。

この感覚は気のせいではなく、自治体が公表している数字にも表れています。

同じ自己負担でも中身に差が出る

ふるさと納税は、自己負担2,000円を超える部分が控除の対象になる仕組みです。

負担する2,000円は誰でも同じですが、寄付できる枠は納めた税額で変わります。

枠の大きい人は返礼品をたくさん受け取り、枠の小さい人は少しだけ受け取ります。

入口の金額が横並びなのに出口で差が付くので、不公平に見えるわけです。

知っている人だけが使う制度

もう1つの理由は、制度が申し出た人にだけ働くところにあります。

黙っていても誰かが手続きしてくれるわけではなく、自分で寄付先を選んで申し込みます。

そのため、知らなかった人と知っていた人の間に毎年きれいな差が積み上がります。

制度の側が誰かを不利にしているわけではないのに、結果が情報量で決まってしまいます。

その感覚には公表された裏づけがある

3つ目は、自分の住む自治体の財源が減るという話です。

これは感想ではなく、東京都主税局が金額を公表しています。

都は制度が官製通販のようになっていると指摘し、抜本的な見直しを国に求めています。

自治体自身が問題だと言っているのだから、ずるいと感じた感覚は筋が通っています。

税金が安くなるという誤解

次に、いちばん多い誤解をほどいておきます。

ふるさと納税をしても、払う税金の総額そのものは減りません。

ここを取り違えると、得の大きさを実際より大きく見積もってしまいます。

払う総額は減らず先払いになる

知恵袋には、夫婦で理解が食い違って質問に来た例がありました。

妻はやらないと損だと考え、夫はやらなくても税金の総額は変わらないと主張していました。

回答では、税金が安くなるのではなく先に払うぶん後の請求が減るだけと整理されています。

そのうえで自己負担の2,000円が乗るので、お金の出入りだけを見れば増えます。

この整理が入ると、得か損かを返礼品の側で考えるようになります。

返礼品の価値で初めて差が出る

得の正体は、受け取る返礼品の価値が2,000円を上回る部分です。

1万円を寄付して3,000円相当の品が届いたなら、差は1,000円ほどになります。

逆に、届いた品を使い切れなければ手元に残るものはありません。

返礼品の中身で満足が決まるので、還元率だけを追うと肩透かしになりがちです。

返礼品の選び方で外さないコツはこちらでも書いていますので参考にしてみてください^^

ふるさと納税の肉はひどい?

↓人気商品をチェック

節税ではなく寄付の仕組み

ふるさと納税は名前に納税と付きますが、形の上では自治体への寄付です。

寄付した分が翌年の負担から差し引かれるので、節税という言い方が広まりました。

総務省は、ふるさとやお世話になった自治体へ感謝を伝えるための制度だと説明しています。

制度の趣旨と使われ方がずれてきたことが、見直しの議論につながっています。

やらないと損は本当か

よく聞く言い方が、どこまで当たっているのかを見ていきます。

損と言えるのは返礼品を受け取らなかった分だけで、税の負担が増えるわけではありません。

この線を引いておくと、焦って寄付先を決める必要がなくなります。

損と呼べるのは返礼品の分だけ

やらなかった人は、払うべき住民税を普通に払っているだけです。

罰があるわけでも、余分に取られるわけでもありません。

差が付くのは、返礼品という現物を受け取ったかどうかの一点です。

その現物に魅力を感じないなら、損という言葉は当てはまりません。

↓在庫があるかチェック

手続きの手間も勘定に入れる

寄付先を選び、申し込み、書類を保管して申請するまでが1年の流れです。

何件も寄付すれば、そのたびに書類が増えて管理の手間も増えます。

この手間を惜しい時間だと感じる人は、得の計算に入れておくべきです。

数千円の差のために年末の休みが削られるなら、判断は人によって変わります。

使わない選択も筋が通る

納めた税が少ない人には、そもそも大きな枠がありません。

収入が少ない方、扶養に入っている方、住民税がかからない方はこちらに当たります。

枠が無い人が無理に寄付をすると、自己負担だけが増えることになります。

制度を使わないという判断は、その人にとって正しい選択になります。

高所得者ほど得という指摘

不公平だと言われるときに、必ず出てくるのがこの論点です。

寄付できる枠は納めた税額で決まるため、税を多く納めた人ほど枠が大きくなります。

ここを不公平と見るか、当然と見るかで評価が分かれます。

上限は納めた税額で決まる

寄付の上限額は、その人が納める税の額をもとに決まる形になっています。

そのため、同じ制度を使っても人によって枠の大きさがまったく違います。

枠は家族構成や他の控除でも動くので、金額は自分の条件で確かめる必要があります。

同じ2,000円でも受け取る額が違う

知恵袋では、この差を具体的な金額で説明している回答がありました。

枠の大きい人は多くの返礼品を、枠の小さい人はわずかな返礼品を受け取ります。

どちらも自己負担は2,000円なので、手元に残る差が何十倍にもなります。

この一点だけを見れば、ずるいという言葉が出てくるのは自然です。

↓人気商品をチェック

公平だという反論の中身

一方で、枠が大きいのは多く納めているからだという反論もあります。

納めた額に比例しているのだから、制度としては公平だという見方です。

研究者からは、恩恵が所得の高い層に寄る逆進的な性質だという指摘も出ています。

どちらの言い分にも根拠があるので、感覚の優劣を争っても結論は出ません。

住んでいる自治体から出ていく税

ここからは、ずるいという感覚の裏づけになる数字を見ていきます。

東京都の減収額は令和7年度で2,161億円にのぼると公表されています。

寄付した分は、自分が住む自治体の財源から抜けていく形になります。

東京都は1年で2,161億円の減収

東京都主税局によると、令和7年度の減収額は2,161億円とされています。

内訳は都民税が862億円、区市町村民税が1,299億円という金額です。

区市町村の側の減りが大きいので、身近な行政サービスに近い財源から抜けます。

愛知県の豊田市も、市民税が市外へ流出して財政への影響が深刻だと説明しています。

千葉県の浦安市は、令和6年度に約15億6千万円の市税が減収になったと公表しています。

同市は地方交付税の不交付団体なので、補てんが無く純粋な減収になると説明しています。

累計は1兆1,593億円

東京都が公表している累計の減収額は1兆1,593億円です。

制度が始まってから積み上がった金額なので、規模の大きさが分かります。

都は2025年12月に特別区長会や市長会と連携し、国へ共同で要請を行っています。

住んでいる人が意識しないところで、街の財源がこれだけ動いているわけです。

寄附の約5割しか自治体に残らない

もう1つ知っておきたいのが、寄付したお金の行き先です。

東京都は、寄附金の約5割程度しか自治体が活用できていないと指摘しています。

残りは返礼品の調達や送料、仲介の費用に回っていく形になります。

応援したつもりの金額が半分ほどしか届かないのは、知っておいて損のない事実です。

控除と手続きは公式で確かめる

制度の言葉と、自分の金額をどこで確かめるかを整理しておきます。

金額の判断は人ごとの条件で変わるので、総務省と自治体の案内で確かめるのが確実です。

ここでは仕組みの言葉の位置づけだけを押さえ、細かい計算には立ち入りません。

自己負担2,000円の位置づけ

自己負担2,000円は、制度の入口にある決まった金額です。

寄付した額のうち2,000円を超える部分が控除の対象になる形になっています。

ただし枠を超えて寄付した分は対象から外れるので、そこは自己負担になります。

実質2,000円という言い方が成り立つのは、枠の中で収めたときだけです。

住民税から引かれる形になる

控除は、主に翌年度の住民税から差し引かれる形で効いてきます。

そのため、寄付した年にすぐ手元のお金が戻るわけではありません。

先に払って翌年に減るという時間差が、損得の感覚を分かりにくくしています。

ワンストップ特例は自治体の負担が増える

手続きの名前として、ワンストップ特例と確定申告の2つが出てきます。

豊田市は、ワンストップ特例を使うと市の負担がさらに大きくなると説明しています。

本来は国の税から引かれるはずの分まで、住民税から差し引かれる形になるためです。

東京都も同じ点を問題として挙げていて、自治体側から見た論点になっています。

浦安市は、所得税の税率20%の人が3万円を寄付した例で、市と県の負担が5,600円増えると示しています。

どちらの手続きが自分に向くかは条件で変わるので、公式の案内で確かめてください。

上限額はシミュレーションで確かめる

自分の枠を知りたいときは、公式のシミュレーションを使うのが早道です。

総務省のポータルサイトや各自治体の案内に、確認のための仕組みが用意されています。

入力する条件が違えば結果も変わるので、記事に出ている目安の金額は当てにしません。

年の途中で収入が変わる年は、枠の見込みもずれやすくなります。

制度の見直しは進んでいる

ずるいと感じている人にとって、ここは知っておくと気持ちが変わる部分です。

制度は据え置きではなく、国も自治体も見直しに動いています。

直近で大きかったのが、ポータルサイトのポイント付与をめぐる変更です。

ポイント付与は2025年10月から禁止

総務省は指定基準を見直し、寄付者へポイントを付与する募集を禁止しました。

報道資料は令和6年6月28日に出され、適用は令和7年10月1日からとされています。

ポイントで寄付者を引き付ける競争が過熱したことが、見直しの理由に挙げられています。

以前と同じ感覚で得を計算すると、そのぶん見込みが合わなくなります。

東京都は抜本的な見直しを要請

東京都は、制度が官製通販のようになっていると指摘しています。

そのうえで、廃止を含めた抜本的な見直しを国に求めると表明しています。

理由として挙がるのは、受益と負担の関係が崩れることと不公平さです。

寄付を受け取る側の自治体にも言い分があるので、議論はまだ続きます。

返礼品は指定制度の枠内で決まる

返礼品も、自治体が好きに決められるわけではありません。

国の指定制度の基準があり、その地域と関係の薄い品は出せない形になっています。

そのため、人気の家電が見当たらないといった現象も起きます。

選べない品があるのは、基準の側に理由があるということです。

家電の扱いについてはこちらの記事でも触れていますので参考にしてみてください^^

ふるさと納税でエアドッグは選べない?

↓在庫があるかチェック

ずるいと思ったあとの決め方

最後に、この気持ちを抱えたまま決めるための軸を置いておきます。

返礼品の量ではなく寄付金の使い道で選ぶと、後から気持ちが落ち着きます。

やる、やらないのどちらを選んでも構いません。

使い道で選ぶと納得しやすい

寄付の申し込みでは、使い道を選べる自治体が多くあります。

子育てや災害の復旧、文化財の保全など、応援したい先を決められる形です。

この選び方にすると、届く品の量で損得を測らなくなります。

制度の趣旨に近い使い方なので、ずるいという後ろめたさも薄くなります。

やらないと決めたら気にしない

制度を使わない人が、余分に税を取られるわけではありません。

受け取っていないのは返礼品という現物だけなので、そこを割り切れば終わります。

納めた税は住んでいる自治体に残り、身近な行政サービスの側に回ります。

周りの話に急かされて枠を超える寄付をするよりは、落ち着いた選択になります。

ふるさと納税はずるいのかのまとめ

ここまでの内容を、判断の順番に沿って5つに整理しておきます。

  • 税金の総額は減らず先払いになる
  • 得の実体は返礼品の価値だけ
  • 枠の大きさは納めた税額で決まる
  • 東京都の減収は令和7年度2,161億円
  • ポイント付与は2025年10月から禁止

もやもやの正体が分かれば、周りの話に急かされることはなくなります。

使うと決めたら使い道で選び、使わないと決めたらそのままで大丈夫です。

自分で選んだと言える形にしておけば、来年の秋も気持ちよく過ごせますよ^^

↓在庫があるかチェック

目次